平成から令和の代替わり。
つつがなく、大嘗祭が行われ、全ての祭祀が無事
に終わり、新天皇の御世がいよいよ始まります。
令和の時代は、昭和・平成以上の輝かしい時代に
なることを切に希望する次第でありますが、近頃の皇室を
取り巻く状況に、憂慮の気持ちを強くしております。
『小室圭騒動』に始まる、平成最後の起きた皇室トラブル。
秋篠宮家に対する世論の変化、そして近頃は上皇・上皇后に対する
評価も一変して、厳しい意見が散見される状態になっております。
上皇と上皇后は退位・譲位されるまで、多くの国民に愛されていました。
国民もその時の気分次第で、なんとでも感情を変えることがあるので、
移ろいやすい民衆の感情など、所詮はその程度にしか過ぎない。
上皇・上皇后が退位・譲位することに保守派が反対したことも、
高齢の陛下の事を考えていないとか、時代錯誤として批判していました。
近頃の皇室情報から一転して、上皇と上皇后に対する批判が渦巻くようになり、
これまでの、上皇・上皇后の歩み全てにネガティブな意見が飛び出す始末。
君主たる者やはり、『民衆目線』に立つ必要はないという事。
それとは別に、確かに現在の皇室には、いささかの違和感を覚える。
各宮家で、皇族教育、君主論的な教育がされていないのではなかろうか?
上皇陛下が天皇に即位した当時、すでにベテランの侍従が当時天皇だった
上古陛下に対して、天皇として権威を感じることができず、崇敬できないと
か耳を疑う話を聞いたことがありますが、時を遅くにして理解できた気持ちです。
昭和天皇の時代の皇室の権威より、平成時代は確かに権威は軽くなった印象をもつ。
天皇、皇室の力の源泉は、間違いなく『神聖なる権威』である。
財力も武力も持たない皇室が、現在まで続いたのは、『天照大神』の血筋。
神に連なる唯一の権威からなるものである。それを多くの日本人が畏れ敬うことで
皇室が続いてきたのである。昨今の皇室を見ると、自らの権威を落としているよう
な危うい行動・言動が見られることが、気がかりである。
君主たる者、愛されるより、恐れられよ、恐れられても、憎まれてはいけない。