「超芸術トマソン」や路上観察学会を創立した芸術家・作家の赤瀬
川原平先生が77才で逝去されました。お会いしたことはありません
が、路上観察学研究会のサークルを主催しているので心の師でし
た。謹んでお悔やみ申し上げます。本当に残念です。
10/28から12/23まで千葉市美術館で「赤瀬川原平の芸術原論 1960
年代から現在まで」が開催されるので、期間中に行こうと考えてい
ます。
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2014/1028/1028.html −−−
赤瀬川原平さん死去…「老人力」や「トマソン」
読売新聞 2014年10月27日 05時00分
美術家、芥川賞作家で、「老人力」などユニークな発想で知られ
た赤瀬川原平(あかせがわ・げんぺい、本名・克彦=かつひこ)さ
んが26日午前6時33分、敗血症で死去した。77歳。
告別式は近親者で行う。喪主は妻、尚子(なおこ)さん。兄は直
木賞作家の隼しゅんさん。
横浜市に生まれ、大分市などで育った。1950年代から読売ア
ンデパンダン展に出品。63年には、高松次郎さん、中西夏之さん
と芸術集団「ハイレッド・センター」を結成した。前衛的な活動の
中で、千円札を題材にしたことが通貨模造にあたるとされ、裁判で
「芸術か犯罪か」が問われた末に有罪となった。
他方で社会風刺的なイラストなどを発表。尾辻克彦の筆名で小説
も書き始め、81年に「父が消えた」で芥川賞。斬新な発想を悠然
とつづるエッセーでも親しまれ、98年の「老人力」は物忘れ、繰
り言など加齢に伴う現象を肯定的にとらえ、ベストセラーに。20
00年には読売新聞に小説「ゼロ発信」を連載した。
身近な路上に着目した活動も多く、用途不明の建物などを「トマ
ソン」と名づけ、友人らと「路上観察学会」を設立。カメラ収集に
も凝り、写真家らとの「ライカ同盟」ではスナップを撮り続けた。
ほかの著書に「外骨という人がいた!」「新解さんの謎」など。
このところ体調を崩し、療養中だった。千葉市の同市美術館から
全国巡回する回顧展「赤瀬川原平の芸術原論展」の開幕を28日に
控えていた。
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20141026-OYT1T50097.html