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 杉井の備忘録・・・
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最近の雑誌から
杉井健 2007/10/24 17:10:45 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
【建築−掘立柱建物】
大木 要 2007「弥生時代における掘立柱建物の導入と展開−河内湖周辺地域を中心として−」『古代学研究』178

【社会構造】
設楽博己 2007「弥生時代の男女像−日本先史時代における男女の社会的関係とその変化−」『考古学雑誌』91−2

【埴輪】
坂  靖 2007「大和の円筒埴輪」『古代学研究』178

【弥生時代の鉄剣】
岩井顕彦 2007「北近畿出土弥生時代鉄剣の再検討」『物質文化』84

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発掘調査前に整理した文献から 2
杉井健 2007/08/14 19:50:58 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
−−対外交流−−
【百済系土器】
吉井秀夫 2007「土器資料を通してみた3〜5世紀の百済と倭の交渉関係」『渡来遺物からみた古代日韓交流の考古学的研究』立命館大学文学部
 ※5世紀になって近畿地方から出土する例が増加することの指摘は、このことをあらたまって言及するものが少ないから貴重だ。

−−社会構造−−
【出自論】
谷口康浩 2007「階層化原理としての『出自』」『國學院大學考古学資料館紀要』23 國學院大學考古学資料館

−−科研報告書−−
【集落論】
武末純一 2007『百済集落の研究』福岡大学人文学部
【葬制】
福永伸哉 2007『原始古代埋葬姿勢の比較考古学的研究−日本及び旧世界の事例を中心に−』大阪大学大学院文学研究科
【金工技術】
高橋克壽 2007『金工技術から見た倭王権と古代東アジア』奈良文化財研究所
 ※科研報告のせいか、高橋さんの筆が踊っていて、楽しく読める。私の考えとすごく近いのに、あらためて驚かされた。十善の森の金銅製品の見直し作業が1つの柱だが、後半の中期の渡来文化についての記述が私にとってはおもしろい。竈にも言及して下さっていて、ちょっとうれしかったね。
【須恵器生産】
高橋照彦 2007『須恵器生産における古代から中世への変質過程の研究』大阪大学大学院文学研究科
 ※新里君、目を通しておくべき。

−−既存資料の見直し−−
【前期古墳】
岩本 崇 2006「伯耆国分寺古墳の再検討」『大手前大学史学研究所紀要』6 大手前大学史学研究所
 ※「古くに出土したために十分な検討がなされていない古墳出土品は数多く存在する。そうした埋もれた資料に再検討をくわえ、共有化をはかることは、古墳出土の副葬品を研究するというだけでなく、地域における文化財をみなおすうえでもきわめて重要な作業といえよう。」という岩本君の言葉に賛同! とくに熊本県の研究者は、これを心に刻み込まないといけないと思う。国越ほか・・・どうする

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発掘調査前に整理した文献から 1
杉井健 2007/08/14 19:47:09 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
−−九州の古墳−−
【石人】
小田富士雄 2007「八女古墳群における石人−その変遷と葬祭とのかかわり−」『鶴見山古墳』3 八女市教育委員会
【線刻壁画】
小田富士雄 2007「環有明海地域の線刻壁画」『花立山穴観音古墳』 小郡市教育委員会

−−埋葬施設−−
【陶棺】
中村展子 2004「生産からみた陶棺の変容とその背景」『洛北史学』6 洛北史学会
【開かれた棺】
和田晴吾 2007「東アジアの『開かれた棺』」『渡来遺物からみた古代日韓交流の考古学的研究』立命館大学文学部
 ※今年の九前研大会での発表内容の原典。九州の横穴式石室を考えるうえで、きわめて重要な視点だ。
【横穴式石室】
高橋克壽 2007「韓国巨済長木古墳の石室と若狭の初期横穴式石室」『渡来遺物からみた古代日韓交流の考古学的研究』立命館大学文学部
 ※「九州系」とされる横穴式石室の別解釈。向山1号墳→長木古墳→十善の森古墳という流れを想定している。九州の研究者は真剣に受け止めるべきだろう。

−−武器・武具−−
【鉄鏃】
橋本達也・藤井大祐 2005「高取原地下式横穴墓出土鉄鏃の意義」『高取原地下式横穴墓』宮崎県高城町教育委員会
【装飾付大刀】
許斐麻衣 2007「九州の装飾付大刀集成」『福岡大学考古資料集成』1 福岡大学人文学部考古学研究室
【胡ろく】
西岡千絵・武末純一 2007「胡ろく資料集成1−道渓洞19号土壙墓例、付:論文翻訳−」『福岡大学考古資料集成』1 福岡大学人文学部考古学研究室

−−装身具−−
【南海産貝輪】
川口陽子 2007「南海産貝輪資料−立岩型・竹並型貝輪集成−」『福岡大学考古資料集成』1 福岡大学人文学部考古学研究室
澤下孝信 2007「響灘沿岸における弥生時代・小児用貝輪」『研究紀要』11 下関市考古博物館

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考古学協会の文献などから 2
杉井健 2007/06/05 21:43:16 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
−−弥生以前−−
【弥生土器】
長友朋子編 2007『弥生土器集成と編年−−播磨編』大手前大学史学研究所
 ※とても頑張っている報告書。目次と章タイトルが一致していないことが惜しい・・・
【石皿】
上條信彦 2007「縄文時代石皿・台石の研究−形態的分布を中心に−」『古文化談叢』第56集 九州古文化研究会
 ※よく集めたねえ・・・熊大でも数年に1人の割合で石皿をテーマとする人がいるけれど、今後この論文が基準となるかな?

−−南島−−
【貝製装身具】
矢持久民枝 2006「貝塚後期文化期の南西諸島における貝製装身具と葬制−「貝葬」概念の提唱にむけて−」『史葉』創刊号 加藤建設株式会社学術奨励助成金事務局

−東北地方北部−
【末期古墳】
藤沢 敦 2007「列島の古代史における阿光坊古墳群」『阿光坊古墳群発掘調査報告書』おいらせ町教育委員会
【鉄鏃】
下野直章 2006「北海道における金属鉄鏃について」『北方島文化研究』4 北方島文化研究会
【擦文土器と須恵器】
鈴木琢也 2006「擦文土器からみた北海道と東北地方北部の文化交流」『北方島文化研究』4 北方島文化研究会
【竈での炊飯】
三河風子 2007「古代の土ナベの使用方法−青森県八戸市地域のスス・コゲ観察より−」『青森県考古学』15 青森県考古学会
 ※気になる文献では熊本の古墳研究者あるいは熊大生に関するものを中心に取り上げ、私が専門とする炊飯様式に関わるものはほとんど取り上げていないのですが、これは観念論にとらわれない論文でおもしろく読めたのでピックアップ。東北芸工大学の学生さんだそうですが、会ったことあるのかなあ?

−−その他−−
【図録】
大阪府立弥生文化博物館 2007『稲作とともに伝わった武器』
 ※なかなかいい図録だ

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考古学協会の文献などから 1
杉井健 2007/06/05 21:42:37 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
最近目を通したものと、考古学協会でチェックしたものです・・・

−−古代以降−−
【中世城】
第8回播磨考古学研究集会実行委員会 2007『城館からみた中世の播磨』第8回播磨考古学研究集会資料集
【内耳鍋】
近藤貴徳 2007「中世後半における在地土器流通についての一考察−茨城県出土の内耳土鍋を中心として−」『駒澤考古』32 駒澤大学考古学研究室
【古墳と古代寺院】
白石太一郎 2007「古墳の終末と寺院造営の始まり」『河内古代寺院巡礼』大阪府立近つ飛鳥博物館
 ※子供の頃によく歩いた寺院跡・・・なつかしいなあ・・・雁多尾畑はやはり渡来人の村ですか!?
【石鍋】
石塚宇紀 2007「石鍋の流通に関わった人々」『駒澤考古』32 駒澤大学考古学研究室
 ※新里の論文も引用されている。東日本のものが集められていて便利。
【鉄鏃】
津野 仁 2007「古代西日本の鉄鏃−地域性と古墳時代との関連−」『古墳文化』U 國學院大學古墳時代研究会

−−古墳・境界−−
藤沢 敦 2007「倭と蝦夷と律令国家−考古学的文化の変移と国家・民族の境界−」『史林』90-1 史学研究会

−−古墳・遺構−−
【初期横穴式石室】
李勲・山本孝文 2007「公州氷村里古墳群に見る百済墓制の変遷と展望」『古文化談叢』第56集 九州古文化研究会
【横穴式石室】
菊池吉修 2007「横穴式石室からみた有度山北麓の古墳」『有度山麓における後期古墳の研究』T 静岡大学人文学部考古学研究室

−−古墳・遺物−−
【器材埴輪−家形埴輪】
群馬県古墳時代研究会 2007『群馬県内の器材埴輪』T 群馬県古墳時代研究会資料集第9集
【盾の副葬と沖ノ島】
仁木 聡 2007「王権祭祀と沖ノ島−古墳副葬品の出土状況からみた沖ノ島祭祀遺跡について−」『神々の至宝 祈りのこころと美のかたち』島根県立古代出雲歴史博物館
【須恵器の受容】
藤野一之 2007「群馬県における須恵器受容過程の研究」『駒澤考古』32 駒澤大学考古学研究室
【農工具副葬】
魚津知克 2005「鉄製農工具の副葬と農工具形石製祭器の副葬」『古代』118 早稲田大学考古学会
【釵子】
小浜 成 2005「一須賀D4号墳の釵子」『大阪府立近つ飛鳥博物館館報』9 大阪府立近つ飛鳥博物館
【鉄鏃】
稲田健一 2007「茨城県古墳出土の鉄鏃−県西・県南(一部)・鹿行地区古墳出土の鉄鏃−」『莵玖波』川井正一・齋藤弘道・佐藤正好先生還暦記念論集 川井・齋藤・佐藤先生還暦記念事業実行委員会
折原 覚 2007「関東地方の古墳出土の特殊鉄鏃について−6世紀を中心に−」『駒澤考古』32 駒澤大学考古学研究室
 ※独立片逆刺鉄鏃も集めているので、牧野必見!

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小笠原論集(2007)より
杉井健 2007/05/17 21:52:35 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
【国家形成と対外交渉】私の興味からすれば、まずはこれかな?
坂野和信「倭における古代社会システムの形成過程−陶質土器文化圏の成立と内海交易−」

【排煙管?】次にこれ
坂  靖「筒形土製品からみた百済地域と日本列島」

【横穴式石室の構築】
寺前直人「畿内型横穴式石室の基礎構造」

【栗囲式の杯製作技法】
辻 秀人「東北地方土師器成形技法考−丸底の作り方、段の作り方−」

【隼上り瓦窯と須恵器編年】
杉本 宏「隼上り瓦窯跡発掘二五年目の検証」

【鏡】
福永伸哉「副葬鏡群からみた前方後円墳成立期の近江」
車崎正彦「家屋文鏡を読む」

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とってもとっても、ひさびさ・・・2
杉井健 2007/05/17 21:12:01 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
【須恵器】
市来真澄 2006「朝倉窯系須恵器の再検討」『Archaeology From the South』鹿児島大学考古学研究室25周年記念論集 鹿児島大学考古学研究室25周年記念論集刊行会
市来真澄 2006「鹿児島県の初期須恵器」『韓式系土器研究』\ 韓式系土器研究会
田中清美 2006「初期須恵器生産の開始年代−年輪年代法から導き出された初期須恵器の実年代−」『韓式系土器研究』\ 韓式系土器研究会

【古代九州の須恵器生産】
石木秀啓 2007「牛頸窯跡群と九州の須恵器生産体制−八世紀以降を中心として−」『国立歴史民俗博物館研究報告』134 国立歴史民俗博物館

【出現期古墳】
森岡秀人 2006「東部瀬戸内と大和」『邪馬台国時代の阿波・讃岐・播磨と大和』香芝市教育委員会・香芝市二上山博物館

【古墳の破壊と宮都の造営】
山中 章 2007「日本古代宮都の周辺−宮都と葬地−」『国立歴史民俗博物館研究報告』134 国立歴史民俗博物館

【ヤマト政権立地の意味、東国と西国】
北村優季 2007「長岡平安遷都の史的意義−首都立地論の試み−」『国立歴史民俗博物館研究報告』134 国立歴史民俗博物館

【倭と蝦夷】
藤沢 敦 2007「倭と蝦夷と律令国家−考古学的文化の変移と国家・民族の境界−」『史林』第90巻第1号 史学研究会

【熊本の瓦器椀】
美濃口雅朗 2006「九州における瓦器椀研究の成果と課題」『中近世土器の基礎研究』20 日本中世土器研究会

【焙烙】
佐々木彰 2006「江戸市中における初期丸底焙烙の成立について」生業の考古学』同成社

【土製支脚】
駒澤悦郎 2007「茨城県における古墳時代前・中期の炉用土製支脚の変遷」『考古学の深層』瓦吹堅先生還暦記念論文集 瓦吹堅先生還暦記念論文集刊行会

【休耕田】
高井佳弘 2006「平安時代後期水田耕作の一様相−群馬県内浅間B軽石下水田の検討から−」『生業の考古学』同成社

【科研報告】
福永伸哉ほか 2007『原始古代埋葬姿勢の比較考古学的研究−日本及び旧世界の事例を中心に−』大阪大学大学院文学研究科

【楽しい市史】
守山市 2005『守山市誌 考古編』
寿福さんにいただいた。ほとんどの遺物写真が寿福さんによって撮影し直されていて、やはりさすがという仕上がり。バックの色がそろっている点もすばらしい(全ページカラー印刷)。また、トピックなどがうまく配されていて、読んでいて楽しい市誌でした。私の大矢野町史は、どうなのかなあ・・・と・・・

【ユニークな装丁】
高島町歴史民俗資料館 2004『打下古墳−箱形石棺墓から古墳人復顔−』高島町教育委員会
透明ファイルが表紙となる装丁。これはどうなんだろう?
これも寿福さんからいただいたのですが、石棺の写真、ぐっと見入ってしまうほどすばらしかった。

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とってもとっても、ひさびさ・・・1
杉井健 2007/05/17 21:11:15 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
本当にひさびさです。
今さらという文献もありますが、私の覚えとして・・・up・・・

【埋葬姿勢】
小原一成 2007「縄文時代の埋葬姿勢に関する一考察」『日中交流の考古学』同成社

【家形埴輪】
塩谷 修 2007「家形埴輪と前方後円墳の儀礼」『日中交流の考古学』同成社

【埴輪】
城倉正祥 2006「人形塚古墳出土埴輪の分析」『千葉東南部ニュータウン35−千葉市椎名崎古墳群B支群−』千葉県教育振興財団調査報告第544集 千葉県教育振興財団

【協会熊本大会古墳シンポ関係:横穴式石室】
広瀬和雄 2006「横穴式石室築造の思想−古墳時代の霊魂観をめぐって−」『記念的建造物の成立』東京大学出版会
諫早直人 2004「若狭の片袖式石室−市場古墳の横穴式石室の位置付け−」『市場古墳』上中町文化財調査報告第9集 上中町教育委員会
柳沢一男 2006「5〜6世紀の韓半島西南部と九州−九州系埋葬施設を中心に−」『加耶、洛東江から栄山江へ』第12回加耶史国際学術会議 金海市
林 永珍 2006「永山江流域の横穴式石室墓の編年」『日韓古墳時代の年代観』国立歴史民俗博物館
芸備友の会 2006『芸備』33

【滋賀の横穴式石室・群集墳・石棺・鉄滓】
高月町教育委員会 2006『高月の主要古墳U−後・終末期古墳の調査−』

【横穴墓と石棺】
鈴木一男 2007「神奈川県における横穴墓付帯施設としての組合せ式石棺の一例」『考古学の深層』瓦吹堅先生還暦記念論文集 瓦吹堅先生還暦記念論文集刊行会

【石棺】
山根千佳・佐田茂 2007「肥前・筑前・筑後の舟形石棺と家形石棺−家形石棺の形式分類を含めて−」『佐賀大学文化教育学部研究論文集』第11集第2号 佐賀大学文化教育学部

【木棺】
森下章司 2005「刳抜式木棺小考」『定納古墳群』大手前大学史学研究所オープン・リサーチ・センター調査研究報告 大手前大学史学研究所オープン・リサーチ・センター、近江町教育委員会

【鉄剣】
岩本 崇 2006「古墳出土鉄剣の外装とその変遷」『考古学雑誌』第90巻第4号 日本考古学会
 ※天水経塚古墳出土鉄剣についても言及

【鉄鏃】
大澤元裕 2006「杏仁形透孔付鉄鏃の特徴と展開」『古文化談叢』第55号 九州古文化研究会

【武器武具】
橋本達也・藤井大祐 2007『古墳以外の墓制による古墳時代墓制の研究』鹿児島大学総合研究博物館

【有鉤銅釧】
瀧瀬芳之 2006「有鉤銅釧について」『宮台・宮原遺跡』埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書第318集 埼玉県埋蔵文化財調査事業団

【銅椀】
桃崎祐輔 2006「東アジアにおける銅椀の展開とその意義」『東亞考古論壇』第2輯 忠清文化財研究院

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考古学の将来
杉井健 2006/07/12 19:02:23 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
杉本宏 2006「考古学の黄昏」『喜谷美宣先生古稀記念論集』
 ※杉本さんのしゃべり口調が目に浮かぶ論考。重い・・・ ずっと考古学に携わっていきたい学生さんには、杉本さんの声をぜひ聞いてほしいと思う。
 ※この論文集には、青銅器関係のものが多く掲載されています。今日、杉井のところへ届きました。

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所蔵論集UP
杉井健 2006/07/10 18:35:35 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
ようやく待望?の所蔵論集一覧を作成しUPしました。
大学にあるものが多いですが、一部にマニアックな論文集もありますので、学生さん、利用したい時は一言声をかけて下さい。

ただし、何度も言うようですが、まずは大学所蔵分について十分に探索すること。
本を探す能力に長けることも、研究をする上でとても大切です!

あとは、所蔵するシンポジウム資料を公開できれば、学生さんにとってはきわめて有益なものになりそうなのですが、これは非常に多いので自分では出来そうにありません・・・

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家族論と考古学
杉井健 2006/07/08 17:35:58 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
【関口裕子】
今津勝紀 2005「古代の家族と共同体−関口裕子『日本古代家族史の研究』(上・下)によせて−」
義江明子 2005「関口裕子氏の古代家族論の意義」
 どちらも『キリスト教文化研究所 研究年報』38 宮城学院女子大学
 ※講演記録なので、率直に見解が述べられていてわかりよい。高椋へ−人骨を真剣にやるなら、まだ難しいとは思うが、こういったものにも目を通しておくこと。

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最近チェックした論文・報告書
杉井健 2006/06/22 13:55:03 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
【前期古墳報告書】
磐田市教育委員会 2006『新豊院山古墳群D地点の発掘調査』新豊院山遺跡発掘調査報告書V
 ※2号墳出土の銅鏃は靫に入れられていたはずだと注目していたのだが、記述はなかった。残念・・・最近では雨ノ宮の漆製品も靫ではないとされたなあ・・・
 ※ところで、九前研懇親会で靫についての抜き刷りをもらってその夜早速目を通したけれど、私の論文(1996)以来の新資料としてあがっているのが鴨都波くらいでした。もっとしっかり調べてほしいなあ・・・もっとちゃんとモノを見てほしいなあ・・・と大いにガッカリ。まだまだ負ける気がしません。現役の院生なのだから、頑張れ!

杵築市教育委員会 2006『小熊山古墳発掘調査報告書』杵築市埋蔵文化財発掘調査報告書第10集
 ※問題の埴輪が掲載されています。埴輪研究者には必須。

【竈報告書】
小松市教育委員会 2006『額田見遺跡』T(A・D地区)
 ※北陸の竈について考察するうえでは必須文献。
【竈論文】
駒澤悦郎 2005「東岡中原遺跡における竈構造の変化」『東岡中原遺跡』4 茨城県教育財団文化財調査報告第251集 都市基盤整備公団茨城地域支社・(財)茨城県教育財団
 ※当遺跡において9世紀前葉以降に一つ掛け竈の増加傾向があることを指摘している。なかなかこのような視点での分析は少ないのだが、私の1998年論文内容と同じ結果が出ていてちょっとうれしかった。

【長島の古墳】
長島町教育委員会 2006『立神遺跡』長島町埋蔵文化財発掘調査報告書3
大西智和・西村誠 2006「鹿児島県長島明神古墳群の観察調査速報」『鹿児島国際大学考古学ミュージアム調査研究報告』3

【破鏡】
辻田淳一郎 2005「破鏡の伝世と副葬−穿孔事例の観察から−」『史淵』142

【環頭大刀】
大谷晃二 2006「龍鳳文環頭大刀研究の覚え書き」『財団法人大阪府文化財センター・日本民家集落博物館・大阪府立弥生文化博物館・大阪府立近つ飛鳥博物館2004年度共同研究成果報告書』

【須恵器の産地推定と井ノ内稲荷塚古墳】
秋山浩三 2006「古墳副葬須恵器の産地推定一例−物集女車塚・井ノ内稲荷塚における微細特徴からの追究−」『陶磁器の社会史』吉岡康暢先生古希記念論集

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考古学協会でチェックした論文など
杉井健 2006/06/10 18:16:49 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
今年の協会、フロクでも書かれていましたが、「お〜〜!」と叫ぶような本はきわめて少なかったですね。新雑誌創刊ブームは相変わらずでしたが・・・そういう中から、ざっとチェックしたものです。

【靫】
河内一浩 2006「庭鳥塚古墳の調査成果」『日本考古学』21 日本考古学協会
 ※現場で靫らしいとは思ったのですが、部屋の中でじっくり見てみたい資料です。

【滑石製石鍋・内耳鍋】新里君
津田芳男 2006「千葉県内における中世煮炊具について」『房総中近世考古』2 房総中近世考古学研究会

【小壺・管玉等の副葬】谷さん・大坪さん
中村大介 2006「弥生時代開始期における副葬習慣の受容」『日本考古学』21 日本考古学協会

【朝鮮半島系遺物】中原さん
伊藤禎樹 2006「濃尾の鉄・陶質土器」『美濃の考古学』9 美濃の考古学刊行会

【筒形銅器】
高田寛太 2006「筒形銅器研究の動向と展望−鉛同位体分析結果と関連して−」『東アジア地域における青銅器文化の移入と変容および流通に関する多角的比較研究』平成16年度文部科学省研究費補助金基盤研究(B)(2)報告書

【馬具・飾大刀】児玉さん
東海古墳文化研究会 2006『東海の馬具と飾大刀』

【銅椀】
桃崎祐輔 2006「金属器模倣須恵器の出現とその意義」『筑波大学 先史学・考古学研究』17 筑波大学考古学フォーラム

【埴輪】前田さん
群馬県古墳時代研究会 2006『群馬県内の人物埴輪』

【考古学研究・調査と遺跡保護・活用の将来】
山中 章 2006「埋蔵文化財調査・研究・活用の新たな地平を求めて−埋蔵文化財行政への提言−」『中世遺跡の保存と活用に関する基礎的研究』平成16年度〜平成17年度科学研究費補助金(特定領域研究)研究成果報告書
広瀬和雄 2006「史跡公園の整備と活用」『中世遺跡の保存と活用に関する基礎的研究』平成16年度〜平成17年度科学研究費補助金(特定領域研究)研究成果報告書

※九州の古墳との関連で・・・
【装飾古墳】
鴨志田篤二 2006「関東・東北地方の装飾古墳」『婆良岐考古』28 婆良岐考古同人会
【横穴式石室】
小林孝秀 2005「常陸高崎山西2号墳の横穴式石室に関する再検討−関東における横穴式石室導入の評価をめぐって−」『茨城県考古学協会誌』17 茨城県考古学協会

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衝撃!
杉井健 2006/05/17 21:18:34 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
【倭国】
山尾幸久 2005「「倭国」と「倭王」との出現−西嶋定生氏の「倭面土国」説批判−」『青丘学術論集』25
 ※甲元先生に教えられて読んだ。衝撃だった。弥生時代から古墳時代に関心のある人は必読!

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石棺・製塩・赤色顔料・・・そして鉄鏃
杉井健 2006/05/17 21:17:28 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
【箱式石棺】
竹中哲朗 2003「大村湾・橘湾沿岸の古墳・箱式石棺の検討」『西海考古』5
【製塩】
宇野眞敏 2006「洞海湾沿岸部の製塩遺跡について」『研究紀要』20 北九州市芸術文化振興財団
【石臼・石杵】
大岡由記子 2006「赤色顔料精製具の出土について」『淡海文化財論集』第1輯

【松菊里型住居】
柴尾俊介 2006「松菊里型住居をめぐって」『研究紀要』20 北九州市芸術文化振興財団
【朝鮮半島系土器】
鐘ヶ江賢二・福田匡朗 2006「韓半島系土器・楽浪系土器の発色技術についての基礎的研究−胎土分析と色調の計量的分析を通じて−」『考古学と自然科学』52
【中国東北地方の鉄鏃】
服部敬史 2006「中国東北地方における古代・中世の鉄鏃−高句麗から明代までの考古学的資料の集成−」『和光大学表現学部紀要』6
 ※中国東北地方の鉄鏃の大まかな変遷過程を知ることができて便利。ただし、一時期のみ出てきて消えてしまう型式が多いことをそのまま受け取ることはできないと思う。

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少し以前にいただいた文献などから
杉井健 2006/05/11 20:28:10 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
まずは九州の古墳に関するものから・・・
【九州の前方後円墳】
新納 泉 2006「九州における前方後円墳の分布」『空間情報科学を用いた歴史学・考古学をはじめとする人文科学研究の推進』岡山大学
【南九州の古墳:箱式石棺、圭頭鏃・異形鉄器】
橋本達也 2006「鹿児島のフィールド研究−列島西南端の古墳と地域間交流−」『News Leter』13 鹿児島大学総合研究博物館
橋本達也 2005「下堀地下式横穴群と南限の古墳時代社会」『下堀遺跡・大崎細山田段遺跡』大崎町教育委員会
【ゴホウラ製貝釧】
三浦俊明 2006「二子塚狐山古墳出土の貝釧−狐山古墳の写真資料から−」『石川考古学研究会々誌』49 石川考古学研究会

私の関心事・・・
【墳丘構築過程】
角田徳幸 2005「出雲における後期古墳の墳丘構造」『島根考古学会誌』22 島根考古学会

古墳編年が抱える問題・・・
【集成編年と首長系譜】
三浦俊明 2006「加賀における古墳編年」『北陸の古墳編年の再検討』富山大学人文学部考古学研究室
 ※「前方後円墳集成編年という畿内で考案された編年軸に準拠する以上、畿内のいずれかの画期に各地の古墳造営の画期が一致するという論理の循環を避けることは難しい」との記述は、首長墓系譜研究の本質をついていて重みがある。

そして・・・
【科研費報告書から】
次山 淳 2004『畿内古式土師器研究文献目録(稿)』奈良文化財研究所
次山 淳 2006『古墳出現期における土器生産流通体制の研究』奈良文化財研究所
松木武彦 2005『日本列島と朝鮮半島の国家形成期における武器発達過程の考古学的比較研究』岡山大学文学部
 ※それぞれの研究分野の基礎文献一覧が添付されている。私がかつて作った科研報告書の体裁が少しでも参考にされているとしたらとてもうれしい・・・

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最近目を通した文献から
杉井健 2006/04/27 13:18:11 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
ゆっくり論文を読む時間が取れなくて、こんな状態でいいのだろうかと思いながら・・・もらったけれどまだ読んでいないものも多いけれど、ひとまず連休前にUPしておきます。

【首長墓系譜論・古墳編年】
田中 裕 2006「いわゆる「首長墓系譜研究」小考」『墓場の考古学』第13回東海考古学フォーラム実行委員会
 ※視点は異なるが同様の論旨を含む論文:土生田純之2006「国家形成と王墓」『考古学研究』52−4が4月に公表されたが、田中2006の方が率直に気持ちを述べられていて分かりよい。
【古墳時代概説】
河上邦彦編 2006『大和の古墳』U 人文書院
 ※ちょっと難しいけれど、古墳時代を知る上でとても便利な本です。
【須恵器編年】
宮崎泰史・藤永正明編 2006『年代のものさし−陶邑の須恵器−』大阪府近つ飛鳥博物館
 ※古墳時代を学ぶ人には必須の図録かな? 写真が多くって分かりやすいと思います。
【百舌鳥古墳群】
樋口吉文編 2005『百舌鳥古墳群と黒姫山古墳』堺市博物館
 ※正式報告されていない多くの中期古墳資料が掲載されていて貴重。今さらながら見に行けなかったことを残念に思います。
【馬具・轡】
諫早直人 2005「朝鮮半島南部三国時代における轡製作技法の展開」『古文化談叢』54 九州古文化研究会
 ※児玉さん、ぜひ読んで下さい。ねじねじの轡を中心とした徹底的な分析です。
【鏡】
森岡秀人 2005「銅鏡研究の動向と庄内式前後の日本列島事情(上)」『考古学論集』6 考古学を学ぶ会
 ※講演記録であるせいか、おもしろく読めます。南君の論文も引用されているよ!
【九州型横穴式石室】
富山直人 2005「芝山古墳の再検討−大英博物館所蔵品を中心として−」『考古学論集』6 考古学を学ぶ会
 ※「熊本県白川下流域の石障系石室と類似点が認められる」と指摘されている。
【西北九州の古墳動向】
尾上博一 2005「前方後円墳築造周縁域としての対馬」『西海考古』6 西海考古同人会
【箱式石棺】
寺田正剛 2005「長崎県地域における箱式石棺墓の様相について」『西海考古』6 西海考古同人会
 ※側石に刳り込み部をもつ箱式石棺の存在も指摘。
【墳丘構築法】
後川恵太郎 2005「墳丘構築法の検討(1)」『考古学論集』6 考古学を学ぶ会
【脚台付甕】
古門雅高 2005「有明海西岸地域における弥生時代後期の土器」『西海考古』6 西海考古同人会

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ひさびさの更新です・・・
杉井健 2006/04/02 16:58:46 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
先日、この掲示板をみた熊本在住の研究者の方から、あの文献はないですかとの問い合わせがありました。このような些細なホームページであっても熊本の研究に少しでも貢献できているとすればうれしいです(でも、熊本以外あるいは知人以外の方からのコピーの依頼には応じかねますのでご了承下さい)。
ということでひさびさのUPです。最近読んだもののうち、熊大の学生さんや熊本在住の研究者の方に関係すると思われるもので、かつ目につきにくい雑誌の中からピックアップしました。

【製塩土器】清水へ
大林 元 2006「古墳時代西日本を中心とする製塩土器の用途について−東海地方内陸部出土製塩土器考察の準備作業として−」『静岡県埋蔵文化財調査研究所研究紀要』12 (財)静岡県埋蔵文化財調査研究所
【中世貨幣流通史】西山へ
川戸貴史 2006「中近世移行期日本の貨幣流通史研究を振り返って」『歴史学研究』812(2006-3) 歴史学研究会
【馬具】児玉・松浦へ
橋本英将 2005「双葉剣菱形杏葉の検討」『福井県遠敷郡上中町所在大谷古墳』上中町文化財調査報告10 上中町教育委員会
【鏡・前期古墳】南・檀へ
山田俊輔 2006「上方作系浮彫式獣帯鏡の基礎的研究」『早稲田大学會津八一記念博物館研究紀要』7 早稲田大学會津八一記念博物館
【刳り抜き玄門】熊本の方々へ
小林孝秀 2005「刳り抜き玄門を有する横穴式石室の比較検討−下野の事例とその評価をめぐる基礎的作業−」『専修考古学』11 専修大学考古学会
【朝鮮半島・渡来人】
坂  靖 2005「小型鉄製農工具の系譜−ミニチュア農工具再考−」『橿原考古学研究所紀要 考古学論攷』28 奈良県立橿原考古学研究所
青木 敬 2005「韓国の古墳における墳丘構築法−墳丘断面からみた検討−」『専修考古学』11 専修大学考古学会
 ※私の論文を引用して下さっているのはうれしいのですが、読み間違っています・・・石室下に盛土を有するのは排水目的であるなんて書いていないと思うけれど・・・

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最近いただいた本・抜き刷りより
杉井 健 2005/07/01 20:41:25 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
【靫の復元】
鈴木 勉 2005「金の美と価値−5,6世紀の列島の景色−」『文化財と技術』4
【甲胄・鉄鏃】
三重県埋蔵文化財センター 2005『天花寺丘陵内遺跡群発掘調査報告Y』三重県埋蔵文化財調査報告259
吉村和昭 2005「西都原あるいはえびの市真幸出土の三角板鋲留短甲」『宮崎県立西都原考古博物館研究紀要』1
【馬具】
桃崎祐輔 2005「馬具研究の現状と課題」『七隈史学』6
【大型平底壺・三輪玉・石枕】
日田市教育委員会 2005『朝日天神山古墳群』日田市埋蔵文化財調査報告書60
【横穴式石室・石屋形・装飾古墳】
瀬高町教育委員会 2004『成合寺谷1号墳−壁面装飾確認調査報告−』
【装飾横穴】
玉名市教育委員会 2005『石貫ナギノ横穴群−確認調査報告書−』
【沖縄グスク時代集落・掘立柱建物B】
北谷町教育委員会 2003『後兼久原遺跡』北谷町文化財調査報告書21
【カムイヤキ】
池田栄史 2005『南島出土類須恵器の出自と分布に関する研究』平成14年度〜平成16年度科学研究費補助金基盤研究B2研究成果報告書

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ペンギンの辞書
杉井 健 2005/06/13 19:29:29 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
考古学用語の英語の辞書で"The Penguin Dictionary of Archaeology"は学生の頃から使っているもので、内容はちょっと古いけれど、手頃な大きさでコンパクトにまとまったいい辞書だと思います。
で、去年、その新バージョン"The New Penguin Dictionary of Archaeology"が出たと知ったので買ってみました。編者はPaul Bahn。これからわかるように、以前Bahnが出したCollinsの辞書の縮小版という感じで、内容はほとんどそのまま。まあ、Collinsの辞書は高いから、学生さんにとっては手頃なものが出版されたと思います。2000円弱で買えます。
でも、私は、前のペンギンの辞書の方が、図が多くて好きです。

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最近、報告書が出ますねえ・・・
杉井 健 2005/06/10 21:06:50 @le035.let.kumamoto-u.ac.jp
【埴輪】
藤井幸司 2005「大日山35号墳の調査成果」『日本考古学』19
【弥生墳丘墓と画文帯神獣鏡】
御津町教育委員会 2005『綾部山39号墓発掘調査報告書』
【前期古墳】
犬山市教育委員会 2005『史跡東之宮古墳調査報告書』
【北久根山式】
澤下孝信 2005「縄文時代後期・北久根山式土器の再評価(上)」『下関市立考古博物館 研究紀要』9

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