ここのBBSによく書き込んでくださる写真仲間(ごめんなさい、大先輩なのに・・・)のOzemuさんが自身のHP(
http://www.ne.jp/asahi/ozemu/photo-gallery/)でお気に入りの写真集のリストをあげていられますが、僕もここに書いてみようと思います。
(注:順不同です)
「生誕百年記念アンセル・アダムズ写真集成」 岩波書店 ・・・決定版ともいえる箱入り大判豪華本。印刷クオリティがものすごく高い。一枚写真の複製が付いてくる。さすがの巨匠、圧倒されます。ファンなら是非とも手元に置かなくてはならない本です。
「ジャンルー・シーフ1950−1990」 朝日出版社 ・・・これも大判豪華本。ファンなら買って後悔しない。こんな写真が撮りたいと思って21mmレンズを手に入れた。
「Atget Paris」 GINGON社 ・・・ストレートフォト、パリ写真の先駆者アジェの全貌を知るのに最適な洋書です。印刷の質は悪いですがとにかく作品数が多い。800ページ近くありアジェ全体を知るにはとても良いです。
「アジェのパリ」 タッシェン社 アイコンシリーズ ・・・手ごろな安さで印刷がきれい。解説もありアジェ入門に最適。
「ロベール・ドアノー」 タッシェン社 アイコンシリーズ ・・・パリの庶民派で実は気骨あふれる写真家の代表作がいっぱい。安価で印刷がきれい。ドアノー入門に最適。
「Willy Ronis 55」 PHAIDON社 ・・・これもパリ庶民派。ドアノーと違ってこちらには雰囲気のあるヌード写真もきれい。本の型が小さいのが難点。
「London/Wales」 ロバート・フランク ・・・代表作「The Americans」より前の写真集。僕はこちらの方が好き。特にウェールズの炭鉱夫の写真がいい。カルティエ-ブレッソンの影響も見て取れます。炭鉱夫のシリーズはユージン・スミスも思い起こさせます。
「The Americans」 ロバート・フランク ・・・20世紀写真界の金字塔の一つ。後世に与えた影響大。ちょっと憂鬱。
「Henri Cairter-Bresson」 マスター・オブ・フォトグラフィー・シリーズ ・・・先ごろ亡くなった写真界の巨星。代表作網羅していてなおかつ安価。ヒューマニスティック且つ愛情に満ちていてしかも冷徹且つ客観的・理知的な視線で瞬間を切り取った巨匠の写真を手軽に見ることができる。巨匠の全貌を知るにはページ不足。
「A Propos de Paris」 アンリ・カルティエ-ブレッソン ・・・パリの写真を集めた写真集。有名写真も多数。パリ写真として見ても楽しめる。
「In India」 アンリ・カルティエ-ブレッソン ・・・インドに取材したものをまとめたもので、ブレッソンにしては珍しく取材してすぐまとまった形で上梓された写真集。
「Some Women」 ロバート・メイプルソープ ・・・ゲイ・エイズ・S&M・夭折とスキャンダルにまみれた天才のまだ毒いっぱいになっていない前の初期の写真集。さすがポートレートは美しい。
「リー・ミラー写真集 いのちのポートレート」 岩波書店 ・・・第二次大戦のベルリン陥落の直後に市内に入って撮った写真が心を打つ。バーク-ホワイトといい女の方がこういうときには冷静冷徹なのかも。
(その2につづく)