歌を見て意味がわかるのもいくつかはあると思いますが、「朝ぼ
らけ」なんて「どうしてここで唐突に吉野の里が出てくるん
だ!?!」と思った覚えがあるので、上の句と下の句の結びつき
がさっぱりわからない、と言うレベルのものまであると思いま
す。
百人一首大会をするにあたっては夏休み前に100首を紹介す
るプリントを出し、2学期になってからはその歌の意味,作歌の
背景等を簡単に紹介するプリントを週2くらいのペースで出しま
した。「むすめふさほせ」から始め、後は地域的に鎌倉が一番近
い+橋本治さんの本にも登場するので鎌倉の右大臣の歌、近くに
菅原の道真像があるので「このたびは・・」、引き裂かれた恋人
の歌、と言うインパクトがあるかな、と「いまはただ・・」と
か、いずれも只読んでいるときには自分でもさっぱり意味なんか
わからなかった歌をあげてみました。
幣もわからないし、手向け山がどうしたのか、何故唐突に紅葉
が詠み込まれているのか、旅の途中で峠にかかるとそこに鎮まっ
ている神様に用意して来た幣を捧げる、なんて故事を知らなけれ
ばわかるわけないですよね。
この「綱手かなしも」と言う歌も実はさっぱりわからなくて全
然覚えていませんでした。でもこの歌も「これで古典がよくわか
る」と一緒に紹介しましたから、実朝のことも一緒に印象に残れ
ばいいな、と期待しています。
大会を企画したことで自分で勉強になった事が多々ありまし
た。多分何人かの子供の中には何かが残っ手いると思います。
>橋本治さんの著作なんですね。懐かしいお名前です。さっそく読
ん
>でみます。
>
>万葉集や源氏物語など、この国の古典は、世界でもちょっと目立
つ
>ところがあるような気がします。と言いつつ、自分もおもいきり
古
>典にうといのですが。
>
>でもまあ、直接古典を読んだことがなくても、この国でふつうに
生
>活していると、そういった古典を源にする流れがおのずと体に染
み
>込んでくるところもあるようなないような(笑)。
>
>それでも、子供の頃に百人一首を耳でおぼえたなんていうお話を
聞
>くと、正直うらやましく感じます。たぶんほとんど意味は分から
な
>いような気もしますが(そうでもないのでしょうか?)、なんか
い
>いですね。