タイトルについての所以は、わかりました。私の場合も、この金槐
和歌集だけが、唯一の持っている歌集となります。他は抜粋のもの
です。
運命に翻弄される自分にも、あのような綱があってほしいという、
将軍の切なる願いが込められています事は、ご承知の通りと思いま
すが、この方についてこの方の歌についても書物を読んでいく時、
言い知れない、悲しさだけが伝わってきます。又、このような境遇
におかれなければ、この方の歌がこれ程までに研ぎ澄まされていっ
たであろうか、そうでなければ平凡な歌に終わったかも知れませ
ん。いずれにしても、源氏の血を引き継いだ以上、ただでは済まさ
れない当時の環境がありましたし。この方のファンのつもりでいる
のですが、いつも、気分が暗い感じになりますね。
それから、私も、織田正吉さんの絢爛たる暗号百人一首の謎を解く
という、集英社の物を持っています。後は、持ちません。
読み始めた頃は、こじつけだと思っていたのですが、読み進むうち
に、なんだか、これが、もし本当なら、怖い感じにさえ思えてくる
所がありました。小倉山で、ただ、抽出されたものだと思っていま
しただけに。