建築構造設計会議室
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グレー本(2017年版) 水平構面のせん断力割増係数αについて
moku 2023/12/07 17:16:24
みなさんにご教授願いたいと思います。
グレー本(2017年版) p87 に水平構面のせん断力割増係数αの
計算根拠が示されてますが、なぜ Q/Qo で分母が0.3 なのでしょうか。

記載の計算にはなにか別の理由があるのでしょうか。
ご意見をお聞かせください。
よろしくお願いします。



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Re: グレー本(2017年版) 水平構面のせん断力割増係数αについて
  2023/12/07 20:46:52
ここでのwl/2は、等分布荷重(当該層の水平力)によって生じる床せん断力なので、
外端の壁が負担するせん断力は上下の耐力壁で直接伝達しあえているものと考えて、
上層の水平力を足し込まない事にしているのだと推察される

分母が0.3なのは確かにヘンな気がする(0.2ではないのか?)
層せん断力と水平力がゴッチャになっているのも気になるし

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Re: グレー本(2017年版) 水平構面のせん断力割増係数αについて
moku 2023/12/07 22:12:05
>ここでのwl/2は、等分布荷重(当該層の水平力)によって生じる床せん断力なので、
>外端の壁が負担するせん断力は上下の耐力壁で直接伝達しあえているものと考えて、
>上層の水平力を足し込まない事にしているのだと推察される
>
>分母が0.3なのは確かにヘンな気がする(0.2ではないのか?)
>層せん断力と水平力がゴッチャになっているのも気になるし

すみません、その通りですね。
ごっちゃになってました。

では、あらためて、0.3 についてのみ、ご感想おねがいします。、

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Re: グレー本(2017年版) 水平構面のせん断力割増係数αについて
  2023/12/08 07:23:02
>>層せん断力と水平力がゴッチャになっているのも気になるし
>
>すみません、その通りですね。
>ごっちゃになってました。


いや、ゴッチャになってると言ったのは大本のグレー本自体の話

i層に増分される水平力Piは
Pi = Qi - Q(i+1)
だから、

仮定荷重から各層の層重量は全て等しい(Wi = ΔWh×l)として、
層せん断力係数がC1=0.20、C2=0.25、C3=0.30だと
Q2 = C2 × 2層 × ΔWhl ⇒ 0.5ΔWh×l
Q1 = C1 × 3層 × ΔWhl ⇒ 0.6ΔWh×l
なので2階床水平構面に作用する水平力P1は
P1 = Q1 - Q2 ⇒ 0.1ΔWh×l
ではないのか、という事

グレー本では2階床に作用する等分布荷重wをC1×ΔWhと扱っているが、
上記の様に Pi≠Ci×Wi なので変な計算になっている様に思う

いずれにしろ、ここで与えられている仮定条件はあまりにもざっくりし過ぎだし、
水平構面の検定は省略条件の確認ではなくちゃんと計算しましょう、という教訓だなコリャ

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Re: グレー本(2017年版) 水平構面のせん断力割増係数αについて
moku 2023/12/08 22:19:06
>>>層せん断力と水平力がゴッチャになっているのも気になるし
>>
>>すみません、その通りですね。
>>ごっちゃになってました。
>
>
>いや、ゴッチャになってると言ったのは大本のグレー本自体の話
>
>i層に増分される水平力Piは
>Pi = Qi - Q(i+1)
>だから、
>
>仮定荷重から各層の層重量は全て等しい(Wi = ΔWh×l)として、
>層せん断力係数がC1=0.20、C2=0.25、C3=0.30だと
>Q2 = C2 × 2層 × ΔWhl ⇒ 0.5ΔWh×l
>Q1 = C1 × 3層 × ΔWhl ⇒ 0.6ΔWh×l
>なので2階床水平構面に作用する水平力P1は
>P1 = Q1 - Q2 ⇒ 0.1ΔWh×l
>ではないのか、という事
>
>グレー本では2階床に作用する等分布荷重wをC1×ΔWhと扱っているが、
>上記の様に Pi≠Ci×Wi なので変な計算になっている様に思う
>
>いずれにしろ、ここで与えられている仮定条件はあまりにもざっくりし過ぎだし、
>水平構面の検定は省略条件の確認ではなくちゃんと計算しましょう、という教訓だなコリャ
 
本当にそうですね、いろいろありがとうございました。
励みます。

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