平成20年3月に卒業を迎える佐田主将から、4年間の活動を振り
返るメールが届きました。彼はいま寺にこもり修行中です。昨年の
暮れに幹部交代を済ませ部を離れてまだ3ヶ月足らず、文面だけを
見ているとすでに部を懐かしむいっぱしのOBそのものです。
佐田が入部したのは1年生の秋でした。「ホームページを見て興味
がある」と連絡をもらい、見学のため多摩川校舎体育館道場へやっ
て来た。佐田を待っていたのは稽古中の部員たちではなく、道着に
着替えた私が一人。折角やってきた新入生、逃がしてなるものかと
いきなり着替えさせ基本を教えた。高校時代柔道経験者とは思えな
い腕の細さ、体全体のひ弱さ、体力の無さ。拳を繰り出しても相手
にダメージを与えるより先に、この細い腕が持たないんじゃないか
と思った。
そんな佐田も4年の月日を経て逞しくなりました。出稽古、合同
合宿を受け入れて下さった他大学の日本拳法部の皆様有難う御座い
ました。
<下記、佐田からのメールです。>
自分の住まいは田園都市線沿いなのですが、二子玉川駅に電車が入
りますと、窓の外遠くに道場を見つけることができます。通学の際
など、殆ど毎日のように見てきたはずなのですが、最近目でそれを
探している自分にふと気が付くことがあります。思っていたより自
分は部活が好きだったんだなと、苦笑してしまうことしきりです。
ともかく部活は自分の大学生活の中で大きな比重を占めていまし
た。このように書くと、なんだか監督や治田先輩の失笑が聞こえて
きそうですが、佐田の主観ということでご容赦下さい。
1、2年の頃は防具袋背負ってあちらこちらへ出掛けたものです。
なぜか他校の会議や納会の席に参加していたのもこの頃でした。当
時は別段不思議に思わなかったのですが、今から思いますと変な奴
が一人紛れているぞと、先方はさぞや困惑していたことでしょう。
改めて苦笑するばかりですが、このような自分を追い払わずに許容
してくださった他校の皆様方には只々感謝しております。
3、4年になりますと、勧誘や合宿などOB先輩方に御助力いただ
く機会が多くなりました。部員が少なく沈みがちになるところ、ど
れだけ励まされたか判りません。
なかなか御期待に沿えるような成績も残せず、部員も未だ多いとは
いえませんが、途中で辞めることなく四年間楽しく続けることがで
きたのは先輩方のご後援の賜物であります。そしてこれからは拳法
部OBの一人として、後輩達の活動を支えていけたらと思います。
四年間本当に有難うございました。
佐田 陸