確かに あきさんがおっしゃるように
一つのメーカーで4本が統一されればいいような気がしますよね。
しかし 実際は違うメーカーを組みあわせたほうが
弾きやすい場合が多いのです。
ヤーガーとかラーセンは張りがあって A線などでは
音量も出るし音色も輝かしく多くのチェリストに
愛用されています。
しかし G線とかC線になると当然弦が太くなり
A線では歓迎された 張りの強さ が
今度は音の立ち上がりが悪くなるのです。
ロングトーンだけでしたら問題はないのですが
なかにはG線、C線で細かい動きを弾かなくては
ならない時に 辛くなってしまう場合があります。
勿論 音の立ち上がりがとてもいい弓を使えば
ある程度は解消されるとは思います。
そこで G線、C線は柔らかい弦を使って
弾きやすく 鳴らしやすくしようというので スピロコアの
G,Cを使っている場合が多いのです。
スピロコアはとても柔らかい弦なのです。
それじゃぁ 全部スピロコアにしよう
という方もいらっしゃいます。
この場合 A線、D線は柔らかく、少し金属っぽい音がします。
G線も楽器によっては音色が荒い時があります。
以上の事は勿論チェロによって異なります。
という訳で 皆さん色々な弦の特徴を生かしながら
ご自分のチェロの弦を工夫しているのです。