狼藉帳でも取り上げられているとおりレスポンスタイムの長短によ
り低域の測定結果には有意差が認められると思われます。先日掲示
板で指摘しましたが、付属CDソフトもしくは本体のピンクノイズ信
号を直接ライン入力測定するとより明確に確認できます。これはピ
ンクノイズの性質によるもので、低域ほどレベル変動が大きいため
レスポンスタイムが短いほど瞬間的なオーバーシュートをより正確
にとらえるためでしょう。そのため35ミリsecとか125ミリsec
でかりにピーク値がフラットを示す場合は実際にはロー不足の特性
であるわけです。天野さんの測定結果によるとSUT-200はレスポン
スタイム1secにおいてほぼフラットなので掛け値なしだと思いま
す。ちなみに拙宅でも125、250ミリsecでピークホールドを
かけると妙に左上がりのカーブになりますが、1secだとそれほど
でなくなり聴感とも一致します。
なお長岡氏が常用されていたサンワフォレスのスペアナはピークホ
ールド値を読み取るとフラットを示す設計とのことです(レスポン
スタイム
は不明)。フォニックとは違うようです。