昨日はお邪魔しました。
さっそくですが試聴記を下記します。
持参したCDと生録DATを中心に試聴、まずはFE208ES+P7000の組
み合わせで聞かせていただきました。全体的に低域だら下がり、高
域もそれにあわせて控えめで同じユニットでも拙宅のD-58とは大き
く異なるエネルギーバランスに戸惑い気味。また後壁との距離や低
在波の影響のせいか低域にディップがありトーキングドラムやベー
スの音が消失する帯域があるようです。
つづいてFE88RS+907MOS LIMITEDの組み合わせで試聴。低域の充
実したエネルギーバランスが意外でFE208ESとあべこべなのではと
思うほど。全体的にしなやかでやわらか目な音調はいかにもサンス
イといったかんじ。ただし低音はぼけ気味。ここでアンプをアキュ
フェーズP7000に切替え音出し。がぜん芯のある高解像度、ストレ
ートでクリアな方向に変化、とくに低音はズシーンとくる芯と力の
あるもので変化量大。ついでに先のFE208ESのほうにサンスイをつ
ないで鳴らしてみる。と、意外なことに今までに聞いたことがない
ような奥行き感がでてきてビックリ。左右の広がりはそこそこだが
この奥行き感、前後感はただものではありません。いっぽうFE88RS
+P7000はいかにも現代的な音で不満はないのですが奥行きは物足
りなく感じます。907MOSが音場型だとすればP7000は音像型といっ
た分類ができそうです。
現状ではどちらの組み合わせも捨てがたいですが、トータルでは
FE88+P7000がベターでしょうか。とくに生録ソフトでは怖いくらい
の鮮度、分解能、音場のリアルさ(リスナー後方に人の気配を感じ
る)が印象的で時間の経つのも忘れて聞き入ってしまいました。
今後はFE208ESの中段の箱を新調されるとのことで装置改良の道
のりは果てしないようですが、こんどハンディースペアナを購入予
定なのでまたお邪魔させていただけたら幸いです。遠方ではありま
すが、わが茂原庵もぜひお訪ねください。ありがとございました。