●小林さん
東証のシステムは日立製メインフレームを富士通製に変えるとかいう話ですが、現在１日400万件が限界の取引決済能力を450万件に上げるのが目標と聞きます。馬鹿な話ですね。最低2000万件にしないと。
ニューヨーク証券取引所のIBMメインフレームは１日16億件の決済が可能で、いかな「想定外」の利用が発生してもビクともしません。
オープン系の分散システムも良いと思います。Linuxサーバーを大台数使い、分散コンポーネントで負荷分散すれば、パワー不足ならサーバー追加、故障すればその分取り替えれば良いですし、Webサーバーは誘導負荷分散装置と負荷分散スイッチ、ＤＢサーバーは２重化したクラスタリングとトランザクションレプリケーションを・・・って、これだけ複雑なシステムを設計・管理できる人がいるのかなあ。アマゾンは基本的にはこのシステムのはずです。松井並の給料で私にやらせてくれないかなあ（笑）。
私はマイクロソフト系の負荷分散、危険分散のスペシャリストですが、それぞれのシステムや装置の整合性やフレームワークやソフトウェアライブラリの世代間の調整など、面倒な問題が多く、実際にやるとなると本当に大変です。
いや、本当に現在のIT技術は複雑です。技術者同士で同じ技術の話をしても、そのテクノロジのほんの少しの世代や方式の違いで話が噛みあわないことはザラですし。そもそも、たとえ大手のSEでも技術不足、知識不足、経験不足で、さっぱり話にならないこともいくらでもあります。CMMレベル１を取る企業のSEでも全く信用できません。
Javaと.NETのどちらが良いかなんて話をしても、１０名の専門化がいれば１０通りの意見があると思って間違いないです。LinuxとWindows Serverも同様ですね。
ただ、多くの問題は単純なミスや怠慢、決して高度とはいえない知識の認識不足から起こっているように思います。このあたりは、昔は航空機の整備に学ぼうと、マーフィーの法則の導入を推奨するような意見もありましたが、ソフトウェア業界で実際にそんなことを実施している例を知りません。何か向かないところがあるからだと思います。
一発で解決というわけにはいきませんが、努力を続けるしかないように思います。
●tobikaさん
フォード自動車の創業者のヘンリー・フォードが、「ものを作ったり、サービスを提供することに努力せず、投機的な方法で金儲けすれば、いつか必ず破綻する」と言った通り、日本でも１０数年前にバブルが崩壊しましたが、ライブドアも遅かれ早かれ、こんな結果になったと思います。先達から何も学ばない馬鹿だったのだと思います。
「実体のある技術」
本当にその通りですね。それがないIT企業が多過ぎますが。逆にいえば、それゆえ、私なんかが稼げるのですが、これって、ウイルスがあるからワクチンソフトの需要があるみたいなもので、いまひとつ釈然とはしませんけどね。