この「N淵騒動」からは、ドラゴンというより典型的なシャドウが見出せます。
騒動後しばらく後の「N淵逮捕(薬物使用)」に至り、あくまで内面的にですが、最大の被害者は桑田佳祐となった……それまでの彼には何ら被害感はなかったと思います(狂犬に吠えかかられたことに被害感を持つなら別ですが)。
心の深層に潜むシャドウは、現実の当人とは相反する性格を帯びています。偽悪家や露悪趣味の人の素顔が概して「善人」で、きれいごとを高らかに並べ立てる人を胡散臭く感じるのは、このシャドウが見え隠れしているせいでしょう。
冗談美談でふんぞり返って何処かでパクった小言を連呼する 濡れた花弁にサオ立てて口説きの文句はお手のモノ 儲かる話とクスリにゃ目が無い常識なんかは通じねェ TVにゃ出ないと言ったのにドラマの主役にゃ燃えている…これらは、私たちファンが知っている桑田佳祐像と正反対のもので、「常識破り」などはB型羨望のA型人間・桑田佳祐の憧れとさえ感じます。デビュー当時からTVに出たがりを売りにして、芝居のセンスにゃたけていないと思っているのか、監督をやった自作映画ではチョイ役でさえ出なかった。
プレイボーイ淫行のスター特権を行使しないのは、「性病など感染症に弱いため生理的に避ける傾向にあり」「誰かを傷つけることになるのを懼れ」「きちんとしたけじめと枠組みに囚われてしまう」A型人間の遣る瀬無さ故なのであって、けして、色を好まず品行方正だからじゃないんだ、そう思われるのは照れくさいからと、オッパイ見せて乳首見せろはまだ品のいい方で過剰なまでに卑猥な言葉を口走る…あまり好ましくないシャドウは抑圧されるほど増殖し暴発しやすいので、ガス抜きをしているわけでしょう。
スーパースターになれたのは…およそ日本人の誰が何処から見ても<スーパースター>以外の何者でもあるまいという現在においてさえ、「スーパースターになれた」とは思っていない、いや、思えないという若干性格病的なところがありますな。謙遜しているのではなく、「こんな程度のたかが日本国内限定のスーパースターなんか意味ないじゃん」と思っているから、「逆そりサンタのメニメニーコスリマスマスマスマス…」*などと口走るのでしょう。たしかに、そんなスーパースターはいないよね。 *FMワンダーランド優しい夜遊び
今は君のために飲もう 僕も風と共に行こう♪憐れ君のために泣こう 僕も同じ夢を見よう
♪すべての歌に懺悔しな
これほど見事に己の影を見つめ歌い上げた例は他にあるかどうか…シャドウとは自己のネガティブとして表われた、いわば「友」なのだから。
それぞれシャドウに託した言動は小説家や詩人がそうであるように「風聞」(ほど影に相応しいものはない)を拾い集めたものなので、実在の特定人物と思われないよう思い切りカリカチュアとデフォルメしてある。こんなクソみっともない「スーパースター」いるわけがない。
そもそも歌を生業とするほどの人間に必要な感性の持ち主なら、スーパースターと称されていることだけでもイケシャアシャアと自分のことだと言えるものじゃない。
ところが、いたんだよ、わざわざ名乗り出た奴が…おい、お前スーパースターか!クスリやってるのか?ヤバイよそりゃ。
もう1枚増えちゃった@(^ω^ノ)ノ