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雑感コーナー
方丈記 No6 おわり New
地主 2023/07/02 15:44:58 Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko @238.129.145.153.ap.dti.ne.jp
不安な現代をどう生きるかのヒントとなる言葉は『ものうしとても、心を動かす事なし』で、憂鬱でやる気が起きなくても思い悩むことはない。つまり、言葉に出来ないような体験をした場合は言葉にして悲しまなくて良い…と言っている。長明の日野山での草庵暮らしは、捨てること,物を持たない事にこだわった出家者の修行生活だったので仏教の教えの『執着を断つ』を守り、富を求めるな、権力を求めるな、欲にとらわれるな、の生活をしたようです。法然は『南無阿弥陀仏』を一日6万回唱えたようですが日野の里で生まれた親鸞は(生まれは1173年なので鴨長明は18歳であり、鴨長明が方丈記を書いた頃は39歳と思われ親鸞は比叡山の修行を終え法然の弟子になっていた頃と思われるが、お互い影響を受けて)自然志向で『南無阿弥陀仏』は多ければ多いいほど良いのではなく『両三編』唱えるだけで救われると言っている。方丈記の、『そのとき、心、更に答ふる事なし。ただかたわらに舌根をやとひて、不請の阿弥陀仏、両三編申してやみぬ』を読んだかのかもしれない。そして、最後の文章は、時に建暦2の二とせ(1212年)、彌生の梅日比。桑門蓮胤、外山の庵にしてこれをしるす。その4年後の1216年6月、62歳で鴨長明は亡くなっている。『月かげ入る山の端もつらかりきたえぬひかりをみるよしもがな』おわり!

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