私達は死ぬと、まず、お遍路〔冥土〕の旅に出るそうです。悟りを開いた人は、直接極楽に行けるそうです。だから、私は修行で生きている間に悟りを開く、お遍路参りをすることにしました。それと、あの世のお遍路の旅は、弘法大師の胎蔵界曼荼羅思想の十三仏巡りをするのだそうです。つまり、七ヶ所の裁判所があって七日目毎に裁判を受け、生前の罪が審査され次に生まれるべきところが検討されるそうです。六道輪廻*です。見送った遺族としても死者に対する裁判官の印象が少しでも良くなるように法事をして供養〔回向〕をするのだそうです。49日目を『満中陰』と言って満中陰志の香典返しを行います。
1)初七日の不動明王〔発心〕 2)二七日(14日)の釈迦如来〔修行〕 3)三七日(21日)の文殊菩薩 4)四七日(28日)の普賢菩薩 5)五七日(35日)の地蔵菩薩 6)六七日(42日)の弥勒菩薩7)七七日(49日)の薬師如来 8)百ヶ日の観世音菩薩 9)一周忌の勢至菩薩 10)三回忌の阿弥陀如来 11)七回忌の阿しゅく如来 12)十三回忌の大日如来〔菩提〕13)三十三回忌 虚空蔵様〔涅槃〕 それぞれの、真言を唱えて巡ります。
それから、祖霊となり永遠に宇宙霊界を生き続けるのだそうです。それが究竟(くぎょう)だそうです。
*六道輪廻について〔補足〕
この世に生きる全てのものは、六道世界の生と死を何度も繰り返して、さ迷い続けるそうです。仏教語の『六道』は生前の行為の善悪によって、死後に行き先が決まる六つの世界(地獄、餓鬼、畜生、、修羅、人間、天上)があると言われております。『輪廻』は車輪が回転してきわまりないように、霊魂は不滅で死後また生まれ変わるという考え方だそうです。生前も毎日の行いや、心の持ち方で六道を出たり入ったりしているのだと思いますが、せめて死後は、色々な裁判を上手く切り抜けて安らかな天上で過ごせるようにしたいと思います。
今日、6月15日は親父の33回忌です。虚空蔵菩薩の真言(のうぼうあきゃしゃきゃらばや おんありきゃまりぼりそわか)を唱えます。