二眼レフはご存知でしょうか。
長方形の箱に２個のレンズがくっついていて、上からのぞいて写すとい
う、旧型のカメラです。
会社の同僚に頼まれてオークションで落札したやつをいじっているうち
に自分も欲しくなってしまい、２個も落札してしまいました。
アイリスとリコー。
両方合わせて約１万円。
どっちも私が生まれた年の前後に生産された物で、すでに５０年物で
す。
でもすごいことに、これがちゃんと作動する。
まだ写してはいませんが多分ちゃんと写りそう。
なぜなら露出計すらない、単純構造の完全マニュアルカメラだから。
ただし現行カメラと違い、写すまでがとっても大変。
まずフィルムですがブローニーサイズ（１２０）という今でも作ってい
るやつを使います。このフィルムサイズには現行フィルムでも最高級の
ものがそろっていて、雑誌のグラビアなんかはほとんどこれで写されて
います。
ですからこんなに古いのに、いわゆるプロ用のフィルムが使えるわけで
す。
サイズは６Ｘ６という約６センチ角の画面ですので、同僚いわく、レン
ズが多少しょぼくても立派な写真が取れるそうです。
で、何が大変かというとまずフィルムの装てん。
カメラの下にあるレバーを回し、カメラを２つ割りし、中に入っている
リールを取り出して、フィルムの先端をセットします。
からのほうのリールを所定の位置にセットし、裏に紙が張ってあるフィ
ルムをカメラの背面に沿ってほどきながらフィルムのある側のリールを
所定位置にセット。
カメラ側面にあるノブを回し、フィルムの裏紙に書いてあるセット位置
をカメラ側に書いてある中心線にあわせたら、裏ふたを閉めます。
レバーを締め込みふたを完全に閉めたらカメラ背面にあるのぞき窓のシ
ャッターを開け、フィルム背面にある１枚目のマークが見えてくるまで
ノブを回しフィルムを巻き取ります。
マークが出たらシャッターを閉め、セット完了。
これでやっと撮影準備ができました。
続く