金曜日の晩、朝４時までかかって、ＸＬ５００Ｓに搭載するＩＣウィン
カーリレーのはんだ付けをしていた。
これは電気屋さんがセットしたパーツを自分で基盤にはんだ付けする自
作キットで、本来はブザーなどを断続的に鳴らすための回路らしい。
ＤＣ４ボルトから駆動でき、最大２０ボルトオーバーまで調整無しで使
える。
まさにＸＬ５００Ｓのためにあるといっても過言ではなかろう。
ただしキットといっても袋には、これまでの人生で見たことも無い、Ｉ
Ｃ、トランジスタ、ダイオード、抵抗などがばらばらに入っているだけ
である。
頼りは同封されている回路図だけ。
まずブレッドボードと呼ばれる穴だらけの台座にＩＣやトランジスタの
足を差込み(この穴は内部で電気的につながっている）回路図どおりに
配線を接続し動作確認をする。
１時間ほどかけてできた回路にＬＥＤを接続し、６Ｖのバッテリーチャ
ージャーをつなぐとみごとにＬＥＤが点滅した。ＯＮ時間、ＯＦＦ時間
はそれぞれボリュームで調整できるのでゆっくりも早くも自由自在だ。
動作確認後、すべてのパーツをはずし、今度は基盤に差し込んで裏から
足をはんだ付けする。
そして４時間。
老眼のため見えない目をこすりながら完成した回路に電気を流す。
何もおこらない。
回路図と見比べると配線を２本し忘れていた。
改めて電気を通す。
何もおこらない。
今度はテスターを使って導通をテストすると、１箇所くっついているよ
うでついていないところがあり、改めて半田ごてを当てた。
これでよし！
・・・・何もおこらない。
今度は基盤の隣通しの配線がショートしていないかテスターで確認して
いく。
やはり１箇所ショートしていたので半田吸い取り器ではんだを吸い取っ
た。
ああ、これでやっと。
・・・・何もおこらない。
こうして朝を迎えてしまった。
たぶん最初にショートさせてしまい、ＩＣかトランジスタがご臨終した
のだろう。
素人の悲しさ。
わたしはそこら辺を調べるすべを持っていない。
まともにはんだ付けすらできない素人には無謀な挑戦だったようだ。
しかし、ここであきらめたらもとは取れない。
今度この部品を交換してみようと思う。
なんでもそうだけど、やめたら終わりである。
続けていけばいつか上達はする。
そこまでお金と命がもてば。であるが。