土曜日に初めてBMW−M3を運転させてもらった。
さすがにマニュアルシフトの左ハンドルを一般道で走らせる勇気は無か
ったので、この辺で一番広い、6車線の伊勢湾岸道で交代した。
サイドが張り出しているので乗り込むのに苦労するバケットシートに身
を沈めニュートラルを確かめエンジンスタート。
ずごーという、油冷GSX−R1100のようなどすの利いた音で目覚めたストレートシックス。
結構重いクラッチを踏みこみギアを左上の1速へ。
・・・エンストした。
よく考えたら痛風の痛みで半クラッチが出来ないのよねー。
キーをひねったがうんともすんとも言わない。
BMWは一度キーをオフにしないといけないらしい。
今度は軽く半クラッチを当て発進。
猛烈なトルクのおかげか(286馬力/7000rpm、32.8kg/3600rpm)軽くアクセルを踏んでいるだけなのに加速感がある。
慣れない右シフトのため、シフトのたびにハンドルに力が入るので蛇行する。
左にあるウィンカーレバーを右に出し本線合流。
5速でアクセルを踏み込むとシートに体が押し付けられる。
100km/hからの加速感がゼロ発進と同じ。
あっという間にxxkm/h!。
5速ホールドのまま走るだけなのに楽しくてしょうがない。
意味の無い加減速を楽しんでしまう。
この車が楽しいのは、加速だけではない。
ハンドルを1mm切ると前輪がその分切れるのが明確にわかる。
恐ろしく正確に、ドライバーの行きたいラインをたどっていくのであ
る。
しかも、ステアリングに、普通で言うところの遊びがまったく無いので
直進状態でもタイヤの弾力やたわみ、グリップがきちんと伝わってく
る。
パワーステアリングも、ほとんどアシストしていないかのようにくそ重
いので自分で車を動かしている感は十分。
(もちろんF:225/45-ZR17、R:245/40-ZR17なんていうぶっといタイヤはいてるから、ほんとにアシストが無きゃ曲がることも出来ないだろうが。ちなみにこのサイズ純正じゃない。正規は前後とも235/40−ZR17。この組み合わせは次の型であるM3−Cの純正サイズ。)
これでダンパー抜けているの?
ちゃんとしてたらもっとすごいのか?
ああ、これで右ハンドルだったら峠に行くのに・・。
一言でこの車を言い表すなら「4輪付のリッターバイク」
5ナンバーサイズの車体に3リッターは伊達じゃござんせん。