ビフォアー・アフターという番組がある。
最近出てくる家はほとんどシロアリにやられているが、わが家もそう。
昨日、風呂に換気扇をつけたのだが。
まずホームセンターでトイレファンを買ってきた。
VP100という直径100mmの配水管を利用して、風呂の天井と外
壁を結び、先端にトイレ用の臭気抜きファンをつけるというものだ。
まず天井に100パイの大穴をあける。
次に外壁にも同じ大きさの穴を開ける。
あとはこの間をVP100の配水管でつなげばいい。
・・・だけなのだが、そうは問屋が許さない。
昔の民家で梁が複雑に入り組んでいる上、風呂は隅っこにあるから天井
と屋根の間に隙間がない。
まるで曲芸のように体を回しながら目的地にたどり着いたのだが。
「そこには目を覆うような惨状が広がっていたのです。」(ビフォアー
アフター調で)
柱があり、家の外周の梁が載っていて、さらにその梁に直角に梁が載っ
ている。
その交点が無い。
柱のてっぺんがぐずぐずになっていて、指が刺さる。
梁も同じ。手で触ると崩れる状態。
つまり、風呂の屋根は支えるべき支柱がない状態なのである。
この下で作業するのはさすがに勇気がいった。
早々にパイプを設置し脱走。
近いうちに補強しなくちゃ。
あとは外に突き出したパイプ端にトイレファンをつけて電源を入れる。
パイプが共鳴してグオーンという爆撃機のような爆音がする。
24時間入れっぱなしのつもりだったが、あわててオンオフスイッチを
設置した。
効果は絶大。
入浴中天井にびっしり着いていた水滴がほとんど無くなった。
これでシロアリさんはどこかへ行ってくれるだろう。
ひとつ面白い効果もあった。
水蒸気が猛烈に発生し、まるで岩風呂のようだ。
さあ、スポンジのようになった柱と梁の補強、どうしようか。
倒れる前に何とかしないと。