トイレが完成した。
思えば、ただ浄化槽をうめて水洗化するだけの予定だったのに、水洗用
の便器を取り付けるため、壁や床をはがしてまあびっくり!
そこにあるべき土台やら柱やら梁がシロアリさんのえじきとなって何に
もない。
それこそ家の内側にもう一列ある柱で支えられているぶっとい梁の先端
から、かって柱だったであろう木材がぶら下がっているだけ。
はっきりいって立て替える以外どうにもならない状態だったのだが。
近所の大工さんががんばってくれて、壁一面分をまるまる新作したので
ある。
土台はすべて腐っていたため、コンクリートを一面に流し、新たな土台
を乗せ新品の柱を立てた。
さらにコンクリートの上に束柱を45センチ間隔で立て、頑丈な根太を渡
してトイレの床を作った。
たださすがに下がった梁を新品に入れ替えるわけにもいかず、ジャッキ
アップするにも限界があり、新築時の高さまで持ち上げるのは無理と判断。
とりあえず今以上壊れないように、柱を細かくいれて、腐りかけている
梁を現状の高さで支えるだけとした。
さらに民家再生にはあるまじき工作だが、土壁はすべて排除、柱の間に
は筋交いをいれた上に12mm厚のコンパネを構造材として働くように張り、たとえ家がつぶれてもこのトイレの壁だけは倒れないようにしたのである。
そして外壁が出来た時点で、トイレをユニットバスのように外壁の構造からはなして作ってもらった。
この構造なら地震が起こって家が倒壊してもトイレは絶対残る。
なぜこんなに頑丈に作ったかというと、本当は本棚を入れるためである。
出来れば家中で一番居心地のいい空間にしたかった。
そのために、壁と天井はすべてムクの杉板で、その外には断熱材をびっちりいれ、窓は2重ガラスのサッシにしてもらった。
広さは1.5畳ほどある。
その快適さは、初めて用を足したとき、あまりの暖かさに外に出るのが
いやになったほどである。
ただし。
いまだに請求金額が出ていない。
恐ろしくてこちらからは聞けないのである。
とりあえずの支払い準備のために、ハイラックスとMR2は売った。
ノートパソコンも今、同僚に売るため値段の交渉中だ。
お願い!
車1台分ぐらいに収まって頂戴!