私は佐賀県出身だ。
小学校6年の卒業を待って愛知県に来た。
それからもう40年近くたとうというのに、いまだプライベートは佐賀
弁をしゃべっている。
最近島田洋七著の「佐賀のがばいばあちゃん」という本が売れているら
しいがチラッと見ただけで放り出した。
「佐賀ん人間はあがんしゃべりはせん!」
そりゃ、ナチュラル佐賀弁で本を書くとどうなるかは知ってる。
多分言ってることの8割はわかるまい。
(ちなみにテレビでしゃべっているのはほぼ標準語化された九州弁だ。
ただし九州弁なんてものは存在しない。同じ佐賀ですら佐賀弁が通じな
い地区があるのだ。)
それでも広島人が書いた佐賀の本は許せなかった。
で。
私の趣味のひとつに漫画を描くことがある。
マガジンやサンデーに載っているようなストーリー漫画を描いている。
最近何を思ったのか自分でもわからないのだが、佐賀弁で漫画を描こう
などと考え、今ほかのHPを立ち上げ連載している。
今使用してるデジタル漫画ソフトのページに投稿もしてみた。
全編をうちのばあちゃん(96歳でいまだ健在だ)が私が子供の頃つか
っていたような純な佐賀弁で展開したのだが、
読者の方からいただいた感想が皆さん同じだった。
「さっぱりわかりません。なぜ佐賀弁なんですか。」
佐賀弁で言うと「いっちょんわからん。なし佐賀弁?」である。
やっぱりリアルな方言で漫画を描くのは無理があるのかなあ。
要望どおり標準語版も描くべきか今迷っている。
でもわたしゃ、くらもちふさこさんの「天然こけっこー」みたいにリアル佐賀弁をしゃべる女の子たちを描きたいのよ。