今日朝会社に行くと、トラックの横の柵に犬の死体があった。
首輪をがっちり柱に縛りつけ、首吊り状態だった。
足で触るとびくっと動く。よかった。生きてる。
首輪につないであるリードを解くと、くたっとなったまま身動きしな
い。
とりあえずおにぎりを口に当てると食べようとする。
まだ生きる気力はあるようだ。
水を少しのみおにぎりを一口食べると何とか立ち上がった。
どうやら歳をとり、動きが鈍くなったので捨てたようだ。
情けなくなって涙が出たぞこのやろー。
どうして身動き取れない状態にして捨てる?
自分の目の前で死ななきゃいいのか。
こんな大人がいるのがはずかしいぞ!
ひなたでくたっとなっていたので裏の駐車場の日陰に抱えていった。
仕事に行くためにトラックを走らせる。
バックミラーを見るとよろよろしながら会社から出て行くのが見える。
家に帰ろうとしているらしい。
犬を飼うなら最後まで看取れよ。
くそー、茶々を思い出しちまったじゃないか!