1980年。
私は福岡のプレハブリースの会社に勤めていました。
日曜日はDT125やSR400であちこち走り回っていたんですが、
ある日福岡の八女にあるトレールランド星野(当事ヤマハが日本中に作
っていた、オフロードコース。たいてい無料で走ることが出来まし
た。)でサンデーレースがあり、それを見ていたんです。
モトクロッサーが練習走行している中、ずぶとい4ストサウンドを響か
せ見たこともないまっかなバイクがモトクロッサーをぶち抜いたんで
す。
当然、乗っているのはセニアライダー(今の国際A級)でしたが素人相
手とはいえ保安部品のついたしかも4ストのバイクがモトクロッサーを
抜いたのには見ていた観客たちが呆然。
うちに帰って雑誌を調べて、今度発売されたXL250Sだということ
を知ったのです。
ただ当事は2スト命でしたので、あまり興味がわかなかったのですが、
2年後福岡での生活に疲れ愛知に帰った私を迎えたのが、弟が購入した
2型(赤タンクにみっともないデカールを張ったやつからマイナーチェ
ンジされた、赤一色のタンク真ん中に黒いラインが入ったやつ)。
乗ってみてびっくり。
当事持っていたTS2508型よりずっと軽快で扱いやすい。
パワフルだし。
続く