ボーイングには絶対譲れない原則があります。
@弓は弦にいつも直角であること。
A人間が道具(弓)を扱う時、その道具と接触している皮膚の部分は
ずれたり、動いたりしない。
したがって ターンの時に柔らかくスムースにターンしようと思って
手首を使うと その時点で弓は直角から外れます。
手首を動かすと直角をはずすので多くのチェリストは
ターンの時に弓の持ち方を変えています。
皮膚と弓とがずれて直角を維持しているのです。
@の為にAを犠牲にしているのです。
一流の演奏家の演奏を見ていると一見柔らかくターンしているのが
手首のように錯覚しがちですが
テレビなどでアップになった時に
ヴァイオリン奏者のターンをよーく観察してみてください。
柔らかいのは指の付け根 なんです。
弓を弾く抵抗にも負けてしまう位の柔らかさが必要なんです。
いきなりは無理ですが 心がけてボーイングしてみてください。
いつかは自分のものになると思います。