FW168Nのコンテスト結果に見られるように同一ユニットでもネッ
トワークの構成で大きく音質傾向がかわってくるのがおもしろい
ですね。ウーファースルーの音は鮮度が高く、立ち上がりがよ
く、音が前へでてくる元気のいい音がするが多少にぎやかで雑っ
ぽいところがあるいっぽうで複雑怪奇なネットワークでは鮮度や
立ち上がりは控えめになるが、きれいで上品な鳴り方になり音場
は奥行きの深い展開になるようです。どんなに複雑でもロスがゼ
ロの理想のネットワークがあれば、あるいはスルーでも必要な帯
域のみ無ひずみに再生できる理想のユニットがあればこの差はな
くなるのでしょうが、これはできない相談です。だが、だからこ
そマニアは永遠に理想を求めることができるわけで我々にとって
は楽しみは尽きません。