こんにちは。
「ふうてんらうぜき帖」読ませていただきました。過大音量により
脳内で歪除去のアルゴリズムが組まれるため自宅の装置がいつにな
くいい音に聞こえるという仮説はとても面白いですね。そういえば
以前CDプレーヤのDACに採用されたことのあるティザ回路もおなじ
発想ですね。じつはわたしも箱船から帰ってきて同じような経験を
しました。しかし部屋による残響特性の違いのせいだと思ってまし
た(当方宅は非常にデッド)。いずれにしても人間の「認識」や
「体験」の頼りなさ、危うさを教えてくれる事象だと思います。錯
覚や思い違い、妄想、暗示による誘導等々認識や体験をゆがめる要
素は非常に強力です。いっぽうで「経験」しなければ何も始まらな
いわけでそこらへんは厄介な問題ですね。なにごとも経験しつつそ
れらを疑ってかかるという矛盾したスタンスに耐えることができて
はじめていい音に接近することができるのかもしれません。
ところでFE208ESの高域が歪っぽい?というのは意外です。こんど
お邪魔するときにぜひ「体験」させていただきたいです。