>アナリストなどの専門家は、クインランド失敗の理由をあれこれ言ってますが、本当の原因はただ1つ。砂上の楼閣だったということです。クインランドは、M&A戦略により、一頃はライブドアのライバルとも言われていたようです。
日本のアナリストも米国のアナリストも会社に飼われた「社畜」です。言いたいことは言えません。政策的なこと、経済的な見通しなどとてもとても。本質は言えないから、何とかそれを見通せるような書き方を強いられます(私もアナリスト経験者です)
>しかし、ライブドアといい、クインランドといい、絶対に「IT企業」ではないと思います。これらの会社の中に、優秀なIT技術者など絶対にいないと思います。いや、個人的予想では、並のIT技術者もおりますまい(かなり確信している)。
Kayさんのおっしゃることは正しいと想います。新規IT企業のトップがITを理解している筈がありません。歴史のある企業でも同じなんだから。トップはITを理解していません。何が重要かも知りません。CIO (Chief Information Officer)、CTO (Chief Technology Officer)など、情シ部門の長が重役になるくらいの柔軟性のある会社の場合、多少はましでしょう。あとは、みずほの例を想いだすべきです。今のNTT Dataが、年金問題を1年で解決すると政治家に言わされている現実を知るべきでしょう。誰か、数千万件に上る「行方不明の年金」「名寄せ」を1年で完了する何と思ってている人がいたら、それはIT技術者ではないでしょう。
>クインランドは、いつも英語の造語ブランドを前面に押し出し(DMAS、Qcsm、DEMSその他多数)、一体その実体が何か分からないようにしたイメージ戦略であったと思います。
私は、1年ほど前に会社法が新設されました。そして、会社は「社会」「社員」の者ではありません。単に出資者(株主)の物に成り果てました。会計を習うと分かるのですが、資産は「株主資産」に名前が変わりました。株主のものですから当然です。
だから、会社、社会に貢献する企業は、企業ではないのです。株主にのみ貢献すれば、会社の経営者は義務を果たしていることになります。それをしなければ、株主総会で経営者は首になる可能性があります。
本当に、改定会社法は恐ろしいものです。怖い怖い世界が待っています。