神戸のクインランド社が民事再生手続きを開始しましたね。
ヘラクレス上場廃止も決定しました。
赤字企業を次々に買収し、一頃は30社を傘下に置き、年商1千億になりましたが、投資の回収ができず、ついに行き詰まりです。
アナリストなどの専門家は、クインランド失敗の理由をあれこれ言ってますが、本当の原因はただ1つ。砂上の楼閣だったということです。
クインランドは、M&A戦略により、一頃はライブドアのライバルとも言われていたようです。
しかし、ライブドアといい、クインランドといい、絶対に「IT企業」ではないと思います。これらの会社の中に、優秀なIT技術者など絶対にいないと思います。いや、個人的予想では、並のIT技術者もおりますまい(かなり確信している)。
クインランドは、いつも英語の造語ブランドを前面に押し出し(DMAS、Qcsm、DEMSその他多数)、一体その実体が何か分からないようにしたイメージ戦略であったと思います。
しかし、中味はおそらく何もなかったのでしょう。
飛躍的な発想とか独創性とか言っても、それはあくまで基礎があった上で有効なものです。
本当に技術のあるIT企業の中には、派手ではないので有名にはならなくても、実に素晴らしい製品を世に送り、立派な収益を上げているところもちゃんとあります。
ライブドアやクインランドのような企業がのし上がる時代は一刻も早く終わりにすべきと思います。